前回に引き続いてそばの話です。風の噂で聞いた話なんですが蕎麦屋はうどんを出すがうどん屋はそばを出さないという話があるんですよ。実はそれにはとても悲しい話があるからなんです。本当ならここで適当な作り話でも書いてやろうと思ったんですが思いつかないので仕方なく本当のこと(といっても人から聞いた話なんですが)を書いていきます。
昔々おいしいうどん屋がたくさんある町があったんですね。そこのとあるうどん屋の店主は他の店よりも人が来ない事を悩んでいた。そしてある日客にこんなことを言われたんです。「他の店のうどんのが美味い。」これを聞いた主人は悲しくてたまらなかった。
そこで他の店に無いものを出せばお客はこっちに来るのではと考えた結果そばを出すことにしたんですよね。そしたらドンピシャリ。そのうどん屋改め蕎麦屋にはたちまちたくさんのお客が来るようになったのです。するとだんだん他のうどん屋も蕎麦を出すようになりやはりそばの方が人気だったため蕎麦屋に改めるようになった。
そのうどん屋の名残としていまだに蕎麦屋なのにうどんを出す方式を取っているんですね。そしてうどん屋はうどん1本でがんばるという頑固な考えのもとうどんを出し続けてるんですよね。
以上が蕎麦屋にうどんがある理由だそうです。
本当は月見そばの卵をいつ食べるのかを書いていきたかったんですが長くなるのでまたの機会にするとしましょう。ごきげんようさようなら。