書き散らし

男子女学生

羞恥エピ

とても素敵な冬の朝明け時のことだった。空が綺麗だった。肌をつついてくる冬の風が妙に心地よかった。

横断歩道でコケた。盛大にコケた。地面が凍結していた。背中を強打した。右折しようとした車がクラクションを鳴らした。起き上がろうとしたがまた滑った。その時なぜかスニーカーを履いていた。だから滑った。当たり前だ。凍結した地面にスニーカーなんて滑るに決まってる。またコケるのもアレだと思った。私は四つん這いに近い体制というか四つん這いになって横断歩道を渡った。周りの視線が痛かった。消えたくなった。